【街】 >久留宮くん わ、寒いね。 (局を出てすぐ、容赦なく吹き付けられる冷たい風にぎゅと縮まれば、首を傾げる相手を満足げに見て頷けば、局からほど近い脇道へと誘導して。ぽつりぽつりと、密やかに店が点在する脇道の中、小さな猫とコーヒーカップの垂れ看板とともに柔らかな橙色の光を放つ洋燈が下げられた店の前へとたどり着けば「ここ、お気に入りの喫茶店なの。」と、扉に手をかけ)