……お母様、って……。 (素直に答えてくれた事も意外だったが、確かに館には母親らしき人がいなかった、と黙り込んで。それ以上追求するほど無神経ではなく。) …他の侍女が嫌がるわけです。 (あれからだいぶ歩いたけれど、先の見えない道。あとどれくらいかと思いながら、また愚痴る。「…こんな所、付き合えるのは私ぐらいですよ」とさらに小声で呟き。) (/おきになさらず!)