M 2018-11-14 23:21:42 |
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>ヨハン
(活字に苦戦する相手を横目に望遠鏡を眺めていれば覗くよう催促する声が背後から聞こえ、再び視線を送れば片目を瞑る相手。意図を察して片目で望遠鏡のレンズを覗き込み、瞳に飛び込んできたのは斜陽に照らされ臙脂色の空と同じ色となった大海原、眩しい程に煌めく波は宝石以上に美しくまるで沈みかけた太陽を呑み込んでいくよう。「…綺麗ね。」元より思った事は直ぐに言葉となる性格だが今回ばかりは無意識の内に呟いていて)
>ノア様
折角ですけれど、私飲む事も食べる事も出来ませんの。でも、お付き合いする事は出来ますわ。
(人形をお茶に誘うなどおかしな方だと思いつつも人の良い彼であれば人も人形も同じ様に捉えているのだろうと嬉しくもあり申し訳なさも感じながら、それが表情として現れる事は無く、相変わらずの無表情で静かに瞬きをし。不意に戸棚に手を伸ばし用意したのはマーマレードとビスケット、お茶に合うだろうとキッチンルームからリビングルームへと移動してテーブルに並べて)
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