みづき 2018-11-04 21:30:36 |
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視界が歪み、正常になったかと思ったら、そこは床に魔方陣が描かれた窓のない部屋だった。
周りには剣や槍を持った兵士と、ローブを着た魔法使いの様な格好をした人達がざっと見て二十人程いる。こんな異様な光景は今まで見た事がない。
暗闇の中に浮かぶ妖しげな光の玉が辺りを照らしている。あれもきっと魔法なんだろうな。
そんな光景を見て平静でいられるはずもなく、冬華は剣を持った兵士達を見て腰を抜かした。咄嗟に冬華が倒れないように支えてる剣道部員和也。役得だなありゃ。
俺はと言うと、「異世界キタアアアアアアア!」と心の中で叫んでテンションMAX状態。
この中で唯一冷静だったのが魁斗だった。
「いやあ、本当に召喚されちゃったね」
落ち着き払った声で小さく呟いた。
一章 終り
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