「いやあ、本当に召喚されちゃったね」 そう呟いたのは魁斗(カイト)だった。 魁斗と俺は同じ大学の同級生で、偶然故郷も同じだったため、夏休みの帰省の際に飛行機で一緒に帰る事にした。 その機内には、偶々合宿に行く高校生の部活グループも一緒に乗っていて、とても賑やかだった。 預けてた手荷物を見る限りでは剣道部だと思う。防具袋らしき物と竹刀を入れた袋らしき物を預けていたからだ。