24171 2018-10-28 22:24:12 |
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(不思議な格好に不思議な名前、彼が現れてからというもの見慣れた敷地内もまた別の世界に感じられる。小さく告げられた名を復唱しながら、その名を記憶に刻み込み。歩み寄る相手を前に同じように近付くが両足は地を踏み締める事に慣れていない故に少々震えながらも漸く目の前へと移動して。衛兵達がまた押さえ込まないように片手を彼等に向けながら先程の忽然と消えた矢の一連を問おうとした直後、気を許した好きにがくんと片足の膝の力が抜けると、再びたち直す間もないまま彼の腕の中へともたれ掛かるように倒れ。「あっ、ご、ごめんなさい…!」慌てふためきながら顔を上げるも直視する事は出来ず、伏せ目がちに申し訳無さそうに肩を落として)あの、…、…詳しくお話を聞きたいから…お城に…
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