ん、じゃあ待ってるな (とある放課後である。学校のホームルームが終わり、私の親友である菱川俊と帰ろうとしたところ、菱川がお手洗いに行くと言って教室を出ていく。私はその帰りを待ちながら誰もいなくなった教室で待つ。感情を顔には出さない方の小槙である。何をするわけでもなく、席に付き、頬杖をつきながら、ぼぅと窓の外を眺める)