紙屑 2018-10-21 07:48:21 |
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( ああ、可愛い。酸素を求めて上下する喉仏を潰さんと親指の腹で其処を押すと、一層締まった首に見開かれた目がもっと丸くなる。可愛い。口の端から零れた唾液が手の甲を伝っていくのも気にせずに、ただもっとその可愛い顔を晒して欲しくて首にかけた手の力を込めれば眼下の表情を確り目に焼き付けて。「 大丈夫、殺さないよ 」 そう努めて優しく柔和な声を掛けてみたものの、此方の手首を外そうと必死になっている君が果たして此の声を拾えただろうか。否拾えていなくとも構わない。高飛車で傲慢な君が目の前の生に見っとも無く縋りつく姿が良いんだ。だから首を掴む十の指にもっと力を込めて、じわじわと崖の淵に追い詰めていく。ああ可愛い、可愛い、なんて可愛いんだろう。御得意の鋭い眼光も無ければ容赦のない減らず口も叩けない、無力で非力な姿にじんわり心が満たされるのを感じる。高じていく感情が君の首を折って仕舞わない様にだけ気をつけ乍ら体感にして一分、ただじっくりと君が苦しむ顔を見続けていればとうとう、かくん、と手が落ちた。多分、意識も落ちたんだろう。其れと共に漸く両手を離してあげれば首には真っ赤な指の痕が首輪みたいに付いていて、自分の独占欲はこれほどまでに強かっただろうかと小首を傾げながら失神した君を横抱きに持ち上げた。これ以上無いくらい上がっていた瞼が瞳に中途半端に被さって、掠れた声を発していた口はだらしなく開けっぱなし。そんな顔も可愛いね、なんて甘やかす言葉を発しながら額に口付けてみたところで君は起きてくれないけど、それでもいいんだ。 )
可愛いしか言ってないの、書き手の語彙力の無さが表れてて草
これくらいならまだ大丈夫だよね…?
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