匿名さん 2018-10-12 16:46:34 |
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(決して離すものか、と言わんばかりに今の自分に出来る精一杯の力で彼のズボンを握り締めていたが、自分よりかは些か低い、けれど大きな手で己の手を包み込む彼に何処か恐怖が薄れて行くのを感じる。まだまだ、相手のことを信用するわけにはいかないが、この微笑みはきっと自然のものだ、なんて思いつつ、安堵したからかうっすらと浮かんだ涙が零れないようにギュッと唇を噛み締めて何度か頷き)
……宜しくお願いします
(と小さく頭を下げた。今はこうして恐怖や疲労もあり少しだけ素直だが、慣れてしまえばこうはいかない。今日だけ、今日は疲れているからと己に言い聞かせながら警戒を緩める。明日からは何時も通りに戻るため。ほんの少しだけ、信用はしても涙だけは見せるわけにはいかないと乱暴に目元を拭えばそっとズボンを握る力を弱めて)
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