執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>エヴァン
いいや、俺は君に会いに来たのさ。その自信なさげな瞳と、ちょっぴりの雀斑がとびきり可愛い子羊君にね(此方の全身を見詰める貴方、ならばお返し、とばかりに頭の先から爪先までねっとりと質量のある視線を贈って。閉められかけた扉をそっと片手で御すれば、上半身を屈めてずいっと顔を覗き込む。もう少しで互いの鼻先がぶつかってしまいそうなほどの距離で、些か失礼とも取れる誉め言葉を何の悪気もなく大袈裟な口調で並べ立てて「君は扉を開けた、それは俺を招き入れたのと同義だ。嗚呼、有難う!」扉の隙間から、貴方の横をすり抜ける様にするりと部屋へ侵入する。許しを得たわけでもないのに、やたら伸び伸びとした態度で部屋の中をくるくると踊るように移動して。部屋の中央辺りでぴたりと足を止めたかと思えば「俺はユギン、君を愛する怪物さ。さあ、君の名前も聞かせておくれ」」片手を背面へ、もう片方の手を胸元に添えて形だけは整った流麗なお辞儀を。そっと顔を上げれば、山羊の瞳孔を上弦の弧に歪めて)
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