執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>テオ
そう?驚いただけならいいんだけど……ん、分かった。私も自分の手が握りつぶされちゃうのは困っちゃうしね(自分の予想は外れ、驚いたその理由を知れば、相手の体温が低いから余計そう感じるのだろうかと納得し。緩めた手についての言葉には、相手にとってはあながち冗談ではないであろう冗談を述べては、クスクスと自分で笑いつつ、再びギュッと繋いだ手を握り返し。「──んふふ、ありがとうテオ。私もテオの笑った顔好きだよ」ストレートに伝えられた感想。以前した可愛い云々の話と同様の反応を感じては、片手の甲を口許に当て何処か可笑しそうに笑いながら、綻んだ表情の相手の顔、そして会話中に時折持ち上がる口角に目線を送っては、例えバケモノとは言え、見ている此方も嬉しくなるような相手の笑った顔は嫌いでは無い事を伝えようか。此方が伝えた花の情報を素直に復唱する姿にはクスリ、と隣で息を漏らし。そして暫く花に向けていた静かな視線を相手に戻しては「あったよ、たくさんね。私の好きな花の一つでもあったし。……あ、ねぇ!テオもよく此処に来るんでしょ?好きな花とかあるなら私それ見てみたいな。案内してくれないかな?」家を思い出せばそれに釣られるように、家族や友人達の顔が思い浮かぶ。もう二度と会えない現実に胸が締め付けられる苦しくなる前に、その気持ちに蓋をするように一度キツく瞳を閉じ。そして再び瞼を持ち上げては、気持ちを切り替える為にも、やや無理矢理にでも明るい声を作り上げ発しては曲げていた膝を伸ばし立ち上がり。まだ訪れたばかりの庭園、見たいものはたくさんある。その一つに相手の好きな花を上げては、また手を繋ぐべく片手を差し出しながら相手へと声を掛け)
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