魔法使い 2018-10-02 22:51:17 |
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(助手が自室で密かに作業を続けている間、部屋に戻ったもののやはり医者の言う通り満月の日は悪化しやすく、深夜に目を覚ますとベッドに入ったまま目を閉じてその苦しさをやり過ごそうとしていて。窓からの月の光は明るく部屋の中を照らし、咳き込むとシーツの上にぱさりと花が落ちて。咳き込むたびに色とりどりの花が咲き乱れるように足元を彩り、手袋を取ると月の光に照らされて肘のあたりまで透けるように葉脈が浮かび上がっていて。ベッドから降りるも苦しさに冷や汗がつたい、思わず助手の名前を呼んでドアノブに手をかけて)
……っ、ルイ…
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