ふむ──足を潰される分には問題ありませんが、親愛なるお嬢様に仕える執事の権利を剥奪されるというのは、少々──いえ、身を切られるような辛さを覚えます。然しながらお嬢様がどうしてもと仰るならば断腸の思いで去るつもりではおりますが……今一度考え直してはくれませんでしょうか? ( 余裕だった先程までとはうって変わり、まるで捨てられた仔犬のような弱々しさで上記言い )