旦那様 2018-09-16 16:46:52 |
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おや?これは珍しいな..、何か良い事があるのだろう。良かったな、小陽。
( 先に運ばれて来たお茶の入った湯呑みを手に取ろうとした矢先、妻の無邪気な笑顔と自身が飽きる程体験して来た茶柱を向けてくる様子に穏やかな笑みを浮かべる。どんな小さな事にも喜びを見せる妻の様子は見ていて愉快な気分になる。ぽん、と頭に手を置けばそのまま左右に数回撫でる。そうしている間に運ばれて来たみたらし団子。見た目から分かる出来立ての様子に気分良さそうに耳がぴこぴこと反応する。程良い表面上の焦げ付きと、其れを覆う甘いタレの匂いに思わず涎が溢れそうになる。早速食するのかと思えばそんな事はせずに、まずはお茶を一口喉に流し込むと、茶の苦さが良い具合に口内に広がるのを確認した後、「 さて、小陽よ。食べさせてくれるかな。」と尋ねると互いの距離を詰め、彼女に向かってあー、と口を開け待機して、)
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