とある科学者 2018-09-01 17:42:35 |
通報 |
〈世界観〉
科学が全てを解決すると信じて疑わない世界。
人間の生活の便利さのためには自然破壊は厭わず、海や川は排水により魚が死に絶え、空は蒸気で昼も黒く淀んでいる。
特別な富裕層を除いた多くの一般市民は、遥か高くそびえ立つ無機質な鉄の建物が延々と並ぶ居住区に住んでいる。
高層になればなるほど貧乏になっていく傾向にあるが、音こそうるさいがエレベーターもついていて、狭いながらも中々住み良いと言える。
狭い建物の間には何本もの紐が渡され洗濯物などがかかる下には、学校から帰った子供たちが元気に駆け回るのが見える。
建物こそ無機質だが、近所付き合いも濃厚で暖かい人情味に溢れている。
食料となる肉や植物は室内の工場で生育され、誰もがお腹いっぱい食べられるようになった。
殆どの病気が治るようになったが、空気汚染による肺病で成人までに死ぬ子供の増加が目下の社会問題である。
病気などで働けなくても政府からの保護が厚く、綺麗な空気や豪邸など欲さえかかなければ、ある意味完成された社会とも言える。
食料の安定供給や、医学については私たちの世界より進んでいるものの、液晶が開発されいない。
またプラスチックが普及しておらず、売っている食料は瓶詰めや缶詰が多い。
イヤーカフ型の通信機器など高度な機械はあるが、機械類は高価なため何世代も修理して受け継ぐことが多く修理などを受け持つ職人を仕事としている者が多い。
電気が主なエネルギーであり、飛行機が登場する一方、一般家庭には薪ストーブや暖炉があり、蒸気機関車が庶民の足として活躍している。
トピック検索 |