【　　愛　月　撤　灯　　】

Ｃａｓｅ．８　×　部内恋愛
１階の最奥 、隅っこに位置する第２理科準備室 。通称 、開かずの間 。そこで活動する 、部員数たった２名の生物部 。放課後 、ふたりきりで過ごす秘密の活動内容とは ＿＿ .. ？



◎　　透和　　／　　towa　　／　　１７y　　／　　高校生
─　　名ばかりの 、生活部部長 。植物をこよなく愛する 、生粋の変わり者 。日々 、名前を付けた植物達に話しかけては 、一人で一喜一憂している 。唯一の友達であり 、好きなひとでもある ＂ 副部長 ＂ とふたりきりで過ごせる 、放課後はなにより楽しみな時間 。だが 、同時に少しだけ申し訳なさも感じている 。ひと見知りで他人と上手に関わることのできない 、そんな自分に自信が持てない 。なにより 、好きなひとに嫌われたくない 。植物と ＂ 副部長 ＂ 、両方の狭間でゆらゆらと揺れる 、複雑なお年頃 。
─　　黒髪 、丸みを帯びたナチュラルショートヘア 。よく目にする 、歳相応で真面目そうな男子高校生 。オシャレに着飾るようなことはせず 、学校指定のブレザー学生服に 、黒のカーディガンを合わせた 、防寒対策に特化した服装 。洋服自体に 、あまり興味がない 。私服にも 、特にこだわりはなく 、母親が買ってきたものを素直に身に付けているタイプ 。










うわあ 、 大変だ 。大変だ 。緊急事態だ 。僕が土曜日曜と 、学校を休んでいたこの２日間のあいだに 、一体なにがあったというんだ 。 .. みどり１号くん 、しっかりしろ ！ 先週までは 、あんなに元気だったじゃないか ！ （　　あたふたと 、狼狽　／　本人しか知り得ない 、謎の名称（　？　）　　）


なんてことだ .. 。せっかくのお日様きらきらタイムなのに 、元気しおしお .. 。葉が 、茎が 、 .. すっかり 、弱り切ってしまっている 。（　　変色し始め 、色艶の無くなった葉を一枚掬うと　／　愁嘆　　）


みどり１号くん 、僕は今とても悲しい 。物凄く 、辛い 。僕に 、できることはないか ？ なにか欲しいものは ？ 水 、か ？ それとも 、外の空気を感じたいのだろうか ？ （　　大袈裟な程の身振り 、手振り　／　至って 、真面目な表情　　）


そうだな .. 。取り敢えず 、換気でもしてみよう 。窓を開ければ少しは 、 ＿＿ .. って 。あああ 、目が .. 。僕の目が .. ！ 風が .. 、埃が .. 、あああ ！ （　　吹き荒れる突風に 、開けたばかりの窓を颯と施錠　／　けたたましい 、絶叫　　） 駄目だ .. 。もう 、無理だ 。自然が 、僕を拒んでいる .. 。これ以上 、僕にはどうすることもできない 。（　　呆然　　）


うわあああ 、すまない 。そして 、今までありがとう 。みどり１号くん .. 、君はよく頑張った 。残り少ない命 、悔いの残らないよう 、懸命に生きてくれ 。大丈夫 、最後の瞬間まで僕が側にいるから .. 。（　　萎れた植物の植木鉢に 、頰擦り寄せ　／　哀愁　　）










∴　　変わり者の部長を心身共に支えてくれる 、感情表現が豊かで素直な恋人　　優遇