【　　愛　月　撤　灯　　】

Ｃａｓｅ．７　×　相棒
タレントにとってマネージャーは 、唯一無二の存在 。そして 、心を許せるたったひとりの特別なひと 。ふたりでひとり 、常に共に過ごしているうちに 、気が付くと２人は ＿＿ .. ？



◎　　唄　　／　　uta　　／　　２１y　　／　　タレント
─　　某子供向け番組で活躍する 、うたのお兄さん 。高校生の頃に 、現在の ＂ マネージャー ＂ さんにスカウトを受けた 。芸能界入りの理由は 、初めて出会ったその日に一目惚れした 、現 ＂ マネージャー ＂ さんの側に居るため 。芸能活動のモチベーションは 、全て ＂ マネージャー ＂ さん 。仕事中でもプライベートでも 、常に一緒に居たいし 、構って欲しい 。ワガママで 、自分の思い通りにならないと直ぐに拗ねる 。自分勝手にスタッフさんを振り回しては 、よく怒られている 。
─　　淡いミルクティーベージュに染めた髪を 、ストレート感強めなマッシュヘアにカット 。前髪だけをアシメにし 、左に流している 。仕事場では 、子供向け番組ならではのカラフルで派手な衣装 。私服は 、白や黒を基調としたゆったりめのクルーネックアイテムが好き 。唯一のアクセサリーは 、 ＂ マネージャー ＂ さんとお揃いのピンキーリング 。










なあに 。ここ 、ボクの楽屋でしょ 。 なんで 、勝手に入って来てるの 。 ＿＿ .. もうすぐ 、出番 ？ .. なにそれ 、意味わかんない 。知らないよ 、そんなの 。聞いてない 、ボクに関係ないもん 。（　　棘々　　）


それにさ 、見てわからない ？ ボク 、いま機嫌悪いの 。凄くイライラしてんの 。（　　不興顔　　）なんでか 、 .. って 。そんなの 、決まってるじゃん 。マネージャーさん 、が居ないからだよ 。なんか 、ボクがジュース買いに行った数分の間に 、 .. なにも言わずにどっか行っちゃったみたい 。（　　片肘突き 、頬杖　　）


そうだ 。ねえ 、キミってここのスタッフさんなんでしょ ？ この建物の構造 、詳しく知ってるってことだよね ？ じゃあさ 、いま直ぐ探してきてよ 。それでさ 。早く 、ここに連れてきて 。 ＿＿ .. じゃなきゃ 、ボク 。今日は 、番組出ないからね 。（　　視線 、余所へと背け乍　／　我儘放題　　）


ヤだよ 、ムリだってば 。絶対に 、イヤ 。出たくない 、やりたくない 。（　　左右に首を 、嫌々　　） 元はと言えば 、こんな子供向けの番組なんて興味なかったのに .. 。あの人が 、 .. ボクのマネージャーさんが 、やれって言ったからやっただけだもん 。仕事決まったら喜んでくれるかもって思ったから 、オーディションだって受けただけだし 。テレビに映ってる姿見せたら 、もっとボクのこと好きになってくれるかもって思っただけだもん .. 。（　　くぐもった声で 、ぽつり　／　　むす　　）


なのに 、 .. あの人が見てないんじゃ 、頑張る意味ないじゃん 。もう 、いいよ 。やめる 。ボク 、今日はお休みしちゃおうかな .. 。（　　下唇 、突き出して　／　じと　　） ねえ 。どうするの 、ボクがお休みしちゃマズいんでしょ ？ ボクが出ないと 、困るんだよね ？ なら 、答えは簡単じゃん 。ボクに準備して欲しいなら 、キミがやるべきことは 、たったひとつ 。 ＿＿ .. わかるでしょ 。ほら 、早く探してきて ？ （　　諄々　　）










∴　　飴と鞭を使い分けて上手に手懐けられる 、冷静で常識的な恋人　　優遇