【　　愛　月　撤　灯　　】

Ｃａｓｅ．５　×　年齢差
それなりに人生経験を積み重ねてきた教師と 、沢山の可能性を秘めたこれから先の未来がある生徒 。オトナとコドモ 、そんな一言では片付けられないふたりの本音とは ＿＿ .. ？



◎　　黎　　／　　rei　　／　　２７y　　／　　保健室の先生
─　　私立の共学高校で働く 、すこしだけ言葉遣いと態度が悪い 、保健室の先生 。生徒や他の先生方との関係性は 、なんだかんだで頗る良好 。数多く在籍する ＂ 生徒 ＂ のうちのひとりであり 、恋人でもある大切なひととの逢瀬は 、ひと知れず放課後の保健室で 。大人と子供 、教師と生徒 。所詮 、若気の至り 。一時の気の迷いかなにかなのだろう 、と思う反面 。胸中では 、この侭 、卒業しなければいいとさえ思っている程の溺愛っぷり 。
─　　暗めな茶系に染めた 、サイドパートのミディアムヘア 。校内では 、常に白衣を私服の上から羽織っている 。白衣の下は 、白シャツに黒のスラックス 。ゴツゴツとした存在感のあるピアスが好きで 、職員会のない日だけ 、こっそり左右の耳に１つずつ付けている 。が 、昼休み辺りで大体バレて怒られる 。でも 、絶対にやめない 。










おい 、コラ 。まァた 、お前らかよ 。ホント 、懲りねェ奴らだなァ 。何度同じことを言わせりゃあ 、気が済むンだ 。あァ ？ （　　腕組 、仁王立ち　／　威圧　　） 保健室は 、お前らみてェな暇を持て余した学生の遊び場じゃねェ 。況してや 、菓子やジュースをひろげて談笑する憩いの場でもねェンだよ 。（　　俯瞰　／　あからさまに眉間に皺寄せ 、険のある表情　　）


それに 、な 。こんな所で 、寄り道してていいのかよ 。もうそろそろ 、テストあンだろ ？ 赤点ばっかとってっと 、卒業できなくなンじゃねェの 。 （　　壁に掛かるカレンダーちらり 、一瞥　　）


いや 、別に 。お前らの心配はしてねェよ 。ただ 、 .. お前らが留年でもして 、学校にとどまってみろ 。 ＿＿ .. 考えただけで恐ろしい 、たまったもンじゃねェからな 。（　　背筋 、ふるり　／　嫌々　　）


ほら 。わかったら 、その散らかった汚ねェ床片付けて 、とっとと家帰れ 。せめて 、テスト前の 、あと数日くらいは真面目に勉強しろ 。（　　急かすよう 、何度も靴先で軽く小突り　　）


あァ 、そうだ 。それともうひとつ 。職員室からここの鍵 、勝手に持ち出したのお前らだよなァ ？ 当たり前だ 、暴露るに決まってンだろ 。 ＿＿ .. まァ 、いい 。仕方ねェ 、 .. 大人しく返したら 、今回だけは許してやるよ 。 （　　溜息　　） じゃあ 、また明日な 。外もだいぶ暗くなってきたし 、気を付けて帰れ 。 （　　返却された鍵を 、ポケットの中に押し込み乍　／　窓の外へと視線を遣り　　）










∴　　早くオトナになることを望む 、純粋で少し生意気な歳下の恋人　　優遇