名無しさん 2018-08-16 14:59:05 |
通報 |
えっ…貴方──
(異様なほど暗く感じる教会の中は、壁に明かりのためのランプやマリア様の石像の周りを囲むように数百本のロウソクがありほんわりと明るいはずの中がいつもよりも暗く、遠くから雷鳴も聞こえる始末。そんな中、聞こえた物音の方へゆっくりと近づくと自分よりも遥かに背の高い男が現れ、その容姿から真実を聞いた訳でもないのに普通の人とは違う何かを感じられずにはいられなかった。その何かというのを説明しろと言われても、うまい言葉は見つけられずただ呆然とするしかなく、しかし相手から視線を逸らすことが出来ずその時間はほんの一瞬だったはずのに、永遠にも思える長さで、慌てて相手の手元へと視線を移すと、べっとりとその大きな手に血が付着しており、驚く。その血液は人間の赤ではなく黒色でとても普通の色とは違うが今はそれどころではない、相手の出血の量からきっと大きな怪我をしているに違いない)
すぐ、血を止めないと…!
(慌てて建物の奥にある小さな小部屋へと向かうと、神父から応急処置の手法なら教わっておりそれに必要な道具を持って再び相手の元へとやってくると礼拝者が使う左右に置かれた長椅子を見て「ここに…座ってください。手当します」とどこか懇願するような、心配するような声色で言って)
トピック検索 |