匿名さん 2018-08-03 00:08:59 |
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『勿論。肉体を持つ貴方達にも、私達にも、あの怪物にも死は平等です。死んでから何処に行くかはわかりませんが…大方この世界に取り込まれるのでしょう』
( 笑みを向けられれば、それに応えるかのように静かに口を噤む。若干不服だが、下手に煽るよりも愛想の良い相手に任せれば良いだろうと判断し。現実世界への帰還には情報が必要だ。多少のリスクを背負わなければ道を切り拓くのは難しいだろうが、自分達は冒険者などではない。ただ巻き込まれてしまった不幸な一般人なのだ。双眼鏡を観察するが、良くも悪くも平凡だ。特別な怪物に対抗できる程の効果があるとは思えない。それは猟銃にも通じる事であろう。そもそもアリスとは何なのだろうか。人なのか、物なのか、はたまた別の何かか。口振りからは人名の様にも聞こえるが。確認してみても良いかもしれないが、二人の間に割って入る勇気はなく。今重要なのは彼女の依頼を受けるかどうかだろう。判断に身を委ねる様に相手の男を見上げれば、服の裾を掴み。何となく今更込み上げてきた不安感からか、それともこの世界の不安定さに当てられたか。すぐに離せば気まずそうに目を伏せ。そんな事気にせず気丈な声で判断を急かせば、突き放すような意思を臆する事なく露わにし。 )
『どーします?受けるのならさっさとここから離れてくださいね。巻き込まれるのは勘弁なので!』
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