>88 隼 …礼はいらない。 (ものを運ぶことなど近侍である今は至極当然のことなのだろうと思いそれでも感謝の言葉を掛けられるのに悪い気はなく、主の自室前に着けば皿を片手で持ち襖を開けて入ってゆき桃の乗った皿を置かれていたテーブルの上へ置き、主が戻るまでは待っていようかと畳に座れば側にある桃が視界に入り小腹が空いたことに気がついて)