閃 2018-07-29 02:28:44 |
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(地の底から響くような重低音。奈落の底を覗き込むよりも昏く黒い、そして歪なほどに巨大な重装甲バイクに跨るのは、これまた黒ずくめのライダースーツとフルフェイスに身を包んだ女。テールライトの赤い光が、宇宙ステーションの高速道路に尾を曳き、一瞬遅れて爆風を巻き起こした。ギャキキキ、と派手な金属音を叫びながら、黒いバイクは静止する。女は片方の足を振り上げ、バイクから降りれば、ヘルメットが自動的にシュルシュルと糸状の何かに分解されていく。それはプラチナブロンドの長髪。ばさりと一度振り乱し、次に瞬間には重力に従って髪が整う。ヘルメットの下から現れたのは、テールライトを彷彿とさせる、炎のような瞳。――と、今度はスクールバスが遅れてやってくる。乱雑な手つきで適当な場所へ車を停めて、そこから降りてきたのはガスマスクと特殊スーツ、そして尻から蜥蜴の尻尾を垂らした長身の男。男と女は、特に何か挨拶を交わすこともなく、当然のように肩を並べ歩いて、酒場のドアを開いた)
◆アーーーー! あれデストロイヤージャネ?! うわ、本物ダ本物!
◇うっさいわね。お一人でお酒嗜んでるとこ邪魔するんじゃないの。……ごめんなさいね、相棒が失礼して。お席、ご一緒してもよろしいかしら?
(男――ラビの目に飛び込んできたのは、かつて破壊者として名を馳せたならず者の豪傑の姿。馬鹿どもの乱痴気騒ぎなどには目もくれず、ガスマスクの下からよく通る高めのテノールボイスで驚きを露わにし、バタバタと彼に駆け寄っては、嬉しそうに彼の周りをぐるぐると回って。それを呆れ顔で窘めた女――レジーナは、苦笑いをしながら彼に向き直り、丁寧に謝罪を一つ。勿論、彼のことは知っている。というより、ローグスで彼を知らない者なんているのだろうか。ここで会ったのも何かの縁、彼と同席することを願い出て)
>>ハリエット、周辺ALL
(/参加許可ありがとうございます!早速ハルさんに絡ませて頂きました。◆がラビ、◇がレジーナの台詞です。あと2~3レス動かしてみて、やりづらければどちらかを一時的に退場させようかと思っております。では、今後ともよろしくお願いいたします。)
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