魔法使い 2018-07-08 20:11:25 |
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そうしておけ、私は子守りが苦手だ。ついたぞ。長年使ってない客室だが……使える程度にはしておく
(とりあえず手は出さないことに同意した相手にため息を吐くと、客室の扉を開いた。長年使われていない部屋はホコリっぽく薄暗い。指を鳴らし電気を付けると、部屋の入口に立ったまま宙を押すような動作をする。すると部屋に備えられていた窓が開いた。窓の外は地面も何も無い夜空のみの空間が広がっている。次に両手を広げ、その手を窓の方にふると室内に風が渦を巻き始め渦が埃を絡めとっていく。そのまま渦は部屋の外へと抜け出し、最後には溜まった埃を部屋の外にかきだした。といっても水拭きをしていない部屋は完全に綺麗とは言えなかったが。最後にベッドに近づくと、シーツを撫でるようにして触る。そうしてやれば古く黄色に変化していた寝具一式は新品同様のものに変化する。これで十分だろうと相手の方をみて、どうぞと部屋へ招く仕草をした)
…それで、どうしてお前が私の睡眠時間を気にするんだ?今日はまだ読み終わっていない本がある。読了したら寝るから先に寝ておけ
(話を戻すように一呼吸置いてから先程の質問に質問で返した。彼は察しがいいのか、ディラが定期的な睡眠を取らないことに気がついているのだろうか。厄介払いでもするように早くベッドに入れと促しながら自分は部屋を出ていこうとして)
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