もう少し若けりゃ手を出してたとこだぜ? (冗談を鼻で笑い飛ばした訳はかつて二度も傷付けた人が目の前に現れたから、ちくりと痛む胸元を服の上から握り締め「忘れてなんかいない、俺は君を… すまない。ワカンダの王なら俺じゃない、なんて言っても誰もが信じちゃくれないだらうか」地べたに踞ったまま、袖を握り締め友人の計らいを喜ぶべきか罪の意識に己を攻めるべきか分からずチラリと顔色を窺い)