後にも先にも、 （ 〆 ）

…、…弱い、から。変になるから、耳ばっか弄んないで、（ 唇が重なる度に幸せを感じてしまってついつい顔が緩むのをぐ、と抑え、ふい、と視線を逸らしながらぽつぽつと呟いて ）へぇ、それでちゃんと現実だって分かってくれんなら、…透哉になら、触れてたいし触れてほしい（ 相手と視線を絡めながら欲のままにぽんと素直な言葉を投げかけ ）
んー……、ちゅーしたら機嫌直るって思ってるでしょ、（ 目元に口付けを落とされるとやはり嬉しさは隠せないようで薄く笑みを浮かべながら可愛げの無い態度を取って相手を見上げ ）

…分かんない、けど…っ、ぞわぞわする、から（ 快感にも似たような感覚を説明するべく思考を巡らせるも上手い例えは見付からなく、唇を耳に触れさせられると堪えるような表情をしながら相手を見詰めて ）

な、可愛い顔なんてしてるつもりないのに、…ていうか、俺だって同じ気持ちなんだけど？（ ふるふると首を左右に緩く振り、頬を撫でる手に自身の手を重ねて擦り寄りながら笑みを浮かべて ）
…、いいじゃん？悶々としてる間、楓くんのことばっかり考えてくれてるんでしょ？それって最高、（ にや、と口角を上げて意地悪く笑うと相手の頬をつんつんとつついて ）…それに、趣味悪いから嫉妬されることにだって愛情感じちゃうんだなァ、楓くんてば（ 困ったように笑みを浮かべながら ）
ん"、…まぁ、そうかもしれない、けど（ 相手の言葉と今までの相手の行動を思い返してはこくこくと納得したように頷いて、嬉しげに目を細め ）あんたは自分の魅力に気付かないとこあるからなぁ（ ぽつり、独り言のように呟いて ）
んん…、もう、そういうとこ好き、（ 相手に染まりつつある自分を照れ臭く思いながら、つられてくすくすと笑みを浮かべて ）

ん、…おはよう、透哉（ ふわりと笑みを浮かべては顔を寄せ、相手の頬に口付けを落として ）朝起きて南雲クンから返事来てて、楓くんすげぇ嬉しくて眠気吹っ飛んじゃった、（ けら ）…それから、あんたに名前呼ばれんの堪らなく好き、…嬉しい（ 胸がきゅんと締め付けられるのを感じながら柔らかい笑みを浮かべて ）