1月 2018-06-21 23:49:27 |
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>ジュノ
僕がお姫様なら、こんな世界はすぐに潰しちゃうよ。此処だけ残して
(こちらを振り向いた目の前の愛しい兄はまるで物語を読むかのように僕を姫だと恭しく微笑む。その手に持たれた帽子もまるで小道具の様で僕は相変わらず素直じゃない言葉を口にする。「だけど、そのお誘いは…少し嬉しい」精一杯の、形ばかりの家族への愛情表現をしては先を促す様に視線は進行方向へ向けて…それから微かに笑って)
>リブラ
ん…ううん、僕の服はいいんだよ
(どうせすぐに汚れちゃうんだし。自分とは違う綺麗な笑みは天使のようで神を信じる者にふさわしい。隣に雑に腰を下ろすと「ねえリブラ、何かお話、して。僕の知らない世界のこと」と小さな声で強請る。綺麗な彼女のいた世界は、きっと僕の知らないもので溢れていたんだろう…今は同じ家に住む家族、その事実は充分すぎるくらい幸福だとしても気になるのだ。「駄目?」と少し首を傾けて下から覗き込むように見上げたのは路地裏にいた頃からの癖)
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