黒と白と灰色の黙示録[ 3L / 戦闘 / 指定 ]

「鬼は鬼とて悪鬼羅刹の類に非ず。譽れ高き護国の鬼と、自分はそう信じております。」
「一度は死んだ身、この身も命も返上せよと仰るならば潔く従う所存であります……だが、餓鬼畜生に喰わせる命など一片たりともあると思うな！」

名前 /九泉 鬼一 kuzen kiich
年齢 /外見18歳/実年齢132歳
性別 /男
身長 /173cm
人種 /吸血鬼:黒服
階級 / 下級吸血鬼

容姿 /詰襟の黒軍服に明治十九年式の軍帽を目深に被った古風な軍人風の出で立ち。髪は艶の無い漆黒の短髪、耳にかかる程の長さを緩く七三に流しているが、痛んでいるのかハネが目立った無造作な印象。肌は吸血鬼らしからぬ健康的な褐色。帽子の庇から犬や狼を思わせる力強いアーモンド型の瞳を覗かせており、その色合いは金に空腹の赤が滲んだ夕日色。年季の入った軍帽を手放さないのは己の未熟さを表す目を隠すため。
古めかしい装いに反して顔立ちは若々しく、青年と少年のちょうど半ば頃。現代の若者に比べれば凛々しい顔つきであり、軍服を着ている間はその勇ましさを崩さぬよう努めている。そんな張り詰めた雰囲気のせいか吸血鬼には劣るが容貌は中々に端正。笑ったり驚愕したり、といった表情には外見年齢相応の純朴さが垣間見える。
一昔前は長身と持て囃された背丈も今や小柄な方ではあるが、戦場で鍛えられた筋肉質な体型は頼りない印象とは程遠い。実際速さより武力で押し勝つパワータイプ。

性格 /礼儀正しく生真面目な絵に描いたような日本男児。口調一つ取っても堅い、思考が100年前から成長していない前時代的な堅物。国の為に同胞へ牙を剥く正義心、黒服に身を尽くす忠誠心、それらを併せ持つひたむきな精神は部下としては優秀だが私的に付き合うには少々息苦しい。真面目とはいえ頭でっかちという訳ではなく、むしろ真っ直ぐな性格故に直情のまま突っ走りがちな猪突猛進タイプ。時に命知らずな行動に及ぶのもやはり黒服の為ならば命は惜しまぬ忠義の表れ、その覚悟はいっそ情熱的とも言えるかもしれない。
祖国と人間の為に戦う姿勢は一貫しており、人を食い荒らす吸血鬼相手には実力以上の奮闘を見せる場合もある一方、武器を向けてくるハンターでさえ人間である以上はまともに手出しをしたがらない甘さと弱みを持つ。素手より鉄パイプであれ何であれ獲物を用いた戦い方を選びがちなのは人間時代の名残り。死線をくぐり抜けてきた経験からか混血にしては腕が立つ。戦力は優れているが、100歳余という比較的新人のせいか吸血衝動のコントロールは完璧とは言えないまだまだ未熟な面も。

備考 / 一人称は「自分」、私的な会話では「俺」。
元々は明治時代に生まれ育った人間。戦争にて一度は無残な戦死を遂げるが、軍に紛れていた黒服の手により吸血鬼として蘇った過去を持つ。敵兵の血を啜って勝利に貢献し、帰国後は凶暴性のコントロールと彼/彼女への恩義の為に黒服へ所属した。身内が鬼に成ったとあれば家族の面目が立たぬから、と表向きは戦死扱いのまま、名を変え闇に紛れ今に至る。本名は「國見 菊之助」。
命を救われた恩や、たとえ敵視されようと人を守り人道を守らんとする姿から黒服を敬愛しており、その忠誠心はかなりのもの。比較的若輩者・元人間という下っ端の立場もあり、目上の者の手足として駆け回る様はまさしく忠犬。住居は畳張りの古臭い安アパート。警官として働いているが普段は外見から新人扱いとされ、吸血鬼関連の事件以外は巡回や交番勤務が主。
堅物らしく仕事>色事であり未だ浮いた話は無い。しかし好ましいものは好ましいと臆面もなく口にする性格のせいで、幾度か女性に誤解されて窘められた経験ならば有るらしい。


（/遅くなってしまい申し訳ございません、>10でkeepをお願いした者です。丁寧なご回答ありがとうございました！
勝手ながら来歴にかなり黒服を利用させていただきましたので、その点も含めて不備等のご確認をよろしくお願い致します！）