「　遠い昔の 、夏の記憶 。　」　→　刀 / 募集 。

高校3年生の夏。仲良し4人組は最後の夏休みに沢山の思い出作りにと、受験勉強の息抜きに遊園地や水族館、映画に小旅行等兎に角色んな場所に行って全力で楽しむ。皆と馬鹿みたいに騒いで遊ぶのもこれで最後。そんな楽しい日々もずっと長くは続かず、夏休みも残りあと一週間。

そんな中、夏祭りに行く前にある場所に皆で行きたいと1人の友人が言う。提案されたその場所は " 刀剣博物館 " 。元々4人は日本刀好きであるが故、家に模造刀を飾っており毎年訪れる程で。急な誘いにも関わらず笑顔で承諾した後、予定日・時間・集合場所も決めてその日は解散となった。

当日、集合場所に向かうと先に来ていた友人と一緒にあとの2人を待つ事に。然し、2人とも急遽大事な用事が入ったため行けないと連絡が入る。仕方無いので博物館に行く事にすれば、ゆっくりと展示品を見て回る。ふとある刀剣の前で立ち止まった瞬間、突然目の前が暗転する。

何が起こったのか分からずゆっくりと目を開けると其処は ──── 見知らぬ場所だった。