……ええ、聞いたわ。 (濡れた髪を頭の上でまとめてタオルで巻き、パジャマの胸元を大きくはだけた姿で机に向かっていて。 柚子が部屋に入ってくると回転椅子ごと彼女のほうを向いて感情に乏しい表情で相手をじっと見つめて) ウソをついていたのね。 ウソつき…… (責めるような口調ではなくやはり感情の欠けた抑揚のない声で話して)