えぇ、帰りましょ (差し出された柚子の手を躊躇うことなくとって 代わりに彼女のカバンを差し出して 校門を出て、並んで歩きながら 急にもじもじし始めて、何度か口を開こうとして止めて マンションが近づいてきた頃にようやく意を決して口を開いて) …………で、どうするの? (チラッと柚子の表情を伺いながらたずねて)