はい、お湯張りだけ致しておきます。 (幾度も聞いた覚えのある忠告の言葉に、これまたいつものように返事をして浴室へ向かうと、手袋を外してシャツを捲り慣れた手つきで浴槽を掃除し始めて。用意が整うと手袋を嵌め直しながら長い廊下を歩き、主の部屋の前へ辿り着けばコンコンとノックをして「シオン様、お風呂が沸きましたよ。」と伝え。)