鉢屋三郎 2018-05-27 14:18:53 |
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《初めての贈りもの》五月六日
この日は丁度御遣いやら委員会やらで日中を忙しなくしていたので我らが五年ろ組の日だと知ったのは既に夕刻を少し過ぎた頃。
今日も和気あいあいと八左ヱ門に逢いにいけばなにやら私の為に可愛らしい絵を描いてくれていたというなっ!なにそれ愛しい!私、八左ヱ門、雷蔵皆ひとつに固まってつぶらな瞳で笑っている絵…それに友を想い、私を想い描いてくれた彼奴の気持ちが沢山込められていて柄にも無く目頭が熱くなった、バレていないといいが。
確かに形に残る愛が手に入って嬉しくなった私は速攻で筆を取って御礼返しと言うべきか無骨な絵を差し出したら家宝にするだの御守にするだの言い出したから口煩い唇を塞いで床に沈める日に終わる。
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