主 2018-05-19 00:25:47 ID:6c097ff19 |
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>>64 アルフ
──……アル。俺は、お前が日溜まりに溶けてしまいそうで心配だよ。
(平和の為に植え付けられた負の感情は、胸の奥深くにしっかりと根付き、心臓が脈打つのと同じように当たり前に蠢いている。首から提げたロザリオを軽く握っては赤色の瞳を伏せ、口許に自嘲染みた笑みを浮かべたが、背後から響いた軽やかな声に、表情を柔らかく一変させ。頭上に広がる青空よりも、気が遠くなるくらい前に見た海の色よりも、深く濃い、吸い込まれそうな青色の瞳はどこまでも真っ白な少年によく似合う。歯を覗かせて笑みを浮かべる弟に此方も表情を緩めながら、彼を冠する清楚な白い花を指先で手折った後に初夏の日射しを浴び、きらきらと輝く白糸に手を伸ばす。彼に拒否されない限りは、髪を数束だけ耳にかけてやり、水気を多分に孕んだ瑞々しい生花を左耳の上に飾るつもりで。館に戻るように手を引かれれば相好を崩し、導かれるがままに緩慢な足取りで弟と共に庇の下に戻り。風通りのいい広間は庭先より随分と涼しく、一息着き。微かに湿り気を帯びた黒髪を逆手で軽く掻き上げ、弟からの魅力的な提案の前に身なりを整えねばと瞳を細め。自分の飲みたいお茶のリクエストも忘れず、言い終わるが早いか、足早に浴室に向かおうと)
そうだな、レモンティーが飲みたい。お茶の前に軽くシャワーを浴びてくるから、用意できたら俺の部屋まで持ってきてくれるか?すぐに戻るから。
(/いえ、此方が無理を言っただけですので…!アルフ君が可愛すぎてちょっとどうしていいか分からない背後はそろそろ引っ込みますが、改めて宜しくお願い致します)
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