【3L】 蒼空 を 映す水面に o｡O [ｱｲｽﾊﾞｰｽﾌｧﾝの雑談室]

バックストーリーの案

□アイスの里
とある田舎町は、知る人ぞ知る"アイス"の聖地。元々、"アイス"の子供を失った夫婦が提唱した案を元に、検問を設けて"ジュース"が入り込めないようにしたその町は、平穏な人生を望む"アイス"や、産まれてきた子供が"アイス"だった家族が多く移住する安息の地となっていた。

しかし、その町を取り巻く現状は、必ずしも平穏であるとは言い難い。町の存在を引き合いに出して「アイスの消失は自己責任。安全地帯があるのに、自分から外を出歩き、他人に罪悪感を与えて消えるアイスは無責任だ」という差別的な主張をする人間もいるし、そこが安全地帯だと分かっていても、外の世界に焦がれてしまう"アイス"の若者もいる。箱庭のような空間を舞台に、どのような物語りが紡がれるのだろうか。




サンプルシナリオ

□タイムトラベル
消えたいアイスと、それを阻止しようとするジュースの話。大財閥の家に生まれたのに、体質によって自分の人生を諦めているアイスの唯一にして絶対的な願いは「せめて、美しい恋の末に散ること」。ある時、遂に理想の"ジュース"に出会ったアイスは早速、恋の成就を望むが、何故かことごとく邪魔が入るし、眼中にない他の人間にも言い寄られてしまう。

富豪の子供という立場ゆえに、恋路の妨害を受ける心当たりがないわけではない。周囲にも疑惑の目を向けつつ、怪しい企みの首謀者に怒りを燃やすアイスだったが、突き止めてみた相手の正体は、なんと、アイスが消えたことで自分の体質を知り、その現実を変えたいと思って"未来からやって来た"という意中のジュースだった。


→コメディタッチのSFです。色々と雑ですが、こういう切り口も好きなので書きました。本人が真面目でも、端から見ると滑稽に感じてしまうことって、特に若いうちは多いと思いますね。なりきりで進行するのは難しい構成になっているかもしれませんが、妨害者の正体と思惑を知ったアイスが、一層相手に惚れこみ、感極まって告白してしまうというエンドを期待したいシナリオです。勿論、ジュースはその素直な告白に、自分の正直な気持ちを返すことはできないのでしょうが、それまでに取った行動や表情で、本心はバレバレというラストが良いですね。



□フェロモン
冷酷で外道なジュースと、そのジュースが出会っていくアイスの話。自分の体質に自覚があるジュースは"アイス"と惹かれ合う性質を「愛ではなく本能」「恋ではなく情欲」と割り切り、出会う"アイス"と次々に関係を持っては、適当に利用し、飽きたところで捨ててしまう日々を繰り返していた。

一時の気まぐれで気持ちが通じ合うこともあったが、根本的に"アイス"を見下しているジュースは、その気になると臆せず「愛の言葉」を囁き、時には"アイス"を消失させてしまいながらも、罪悪感はろくに持たない。それどころか、消えた相手の財産を持ち逃げする始末。次に出会う"アイス"は一体どういう人間なのだろうか。


→そもそも好き嫌いが分かれるアイスバースで、さらに好き嫌いが分かれそうな、爽やかではないシナリオです。なりきりでは、この筋書きのまま「ジュースが体験した幾つもの恋の一つ」を演じても良いと思いますし、この粗筋から一歩進んで「ジュースの価値観を変えるような特別な恋の話」を演じても良いと思います。