半堕刀剣 2018-04-15 23:28:01 |
通報 |
言わないのではなく、言えないんじゃないのか?…まあいいさ。あんたの考えて居る事くらい分かる。この、すけべ。( 布の端から覗く耳へふ、と息を吹きかけ )
……俺は思ったことを言っただけだ。それとも気に障ったか?( 首傾げ )
( 平時の冷静さが有れば周囲の異変に気付くことが出来たのだろうが、今は自身の審神者の事で余裕が無く。故に分霊が追いかけて来ていることになど夢にも思わず、ただ本丸へ続く一本道を突き進むのみ。昨晩と何ら変わりなく見える本丸に辿り着くと、一つ大きな深呼吸をした後主の待つ執務室へと足を向け )主、居るか…――ッひ、( 戸を叩き、襖を開けようとした刹那審神者の手が伸びてきたかと思えばそのまま部屋へと引き摺り込まれ。勢い余って床に転げた拍子に、腹へ一発、強烈な蹴りを見舞われ。苦しさに霞む視界に捉えたのは男の手の中に握り締められた一通の文。恐らく政府からの通達であろうか。“よく帰って来たな、国広よ。テメェのせいで俺は免職寸前だ。オラ、立てよ。ほとぼりが冷めるまでお前は今日から蔵の中で過ごせ。”追い詰められた男は咳き込む自分を無理矢理立たせると、口止めという名目で本丸の奥の蔵へと足を急がせた )
トピック検索 |