♡ 2018-04-01 01:53:27 |
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あー、あー……わかった。わかったから。
( ぐいぐいと頬を引っ張られるとどこか諦めを見せて。彼女の手首を軽く掴んで止めさせると慣れないタメ口で言葉を紡ぎ。彼女が言い出したのだ、口の悪さに引いたとしても自業自得。寧ろそう考えていないと自己嫌悪に陥りそうで。昔から礼儀は大切にしてきた。それも厳しい部活動などの環境のおかげであり、今では感謝している。そのおかげでとりあえずは人を苛立たせることなく上手く付き合うことができているのだ。彼女がぽつりと溢した声もこの教室という狭い場所ではよく聞こえ、緩く腕組みを。仮に自分が弟だとして、彼女が姉であるイメージはまったく持てない。あのサンリオカップルたちも同様。やはりこうして恋人として隣にいるのが一番心地良い。「お姉さんとだったらこうしてイチャイチャできませんけど良いんですか」なんて言葉は隠しておこうか )
またそればっかり。まぁ、凛都はお姉さんって感じ全然ないけど。
◎
だって、だって……!三咲が悪いの。──やだ、他の人に可愛い三咲見せたくない。
( 予想してはいたが、笑われてしまうと不満げにじとりとした視線を向けて。愛しい人のとてつもなく愛らしい仕草を見せられたら黙っていられるはずがない。周りに話したらえ?と聞き返されるか引かれるかの二択だとは思うが、それ程までに大好きが溢れるのだから仕方がない。確かにバカップル、と妹にはよくからかわれているけれども、キキララやメルのことも同じくらい好きだからいうなればただのサンリオオタクなのかもしれないが。彼は己をよくわかってくれている。だからこそ我が儘も自然と口にしてしまうわけであり、今更変えることは難しく。スイーツをゆっくりと味わうように口に運びつつ、いつもながらに彼の表情を見て嬉しそうに微笑み )「雛さん、やっぱり美味しいです!」
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