リバーシブルタイプ ／ 募集*

(　何を話しているかまでは聞こえない。きっと隣に立つ子は何も悪くないのにもしこのまま仲直りできなくて彼は理不尽なこと言う自分に愛想を尽かしていて他の子の元へ行ってしまったらどうしよう、彼が自分以外の元で笑って怒って自分にしか向けられたことがないあの笑顔を向けることになったらどうするのだ。考えてみればクラスメイトにしか分からない彼があったとして、その彼はクラスメイト全員が知っている。自分には自分にしか知らない彼がいるではないか。自分はまだ子供っぽいから、嫉妬してたんだなと今更ながら気がつくと黒い靄よりも他の子が隣に並ぶ事の方が嫌で嫌で仕方ないという気持ちが大きくなり気がつけば手元のゴミ袋をクラスメイトに押し付け「あっ、おい！橘！？」という声も聞こえず彼の元へ走り、追いつけば女子と並んでいる方の腕にぎゅっといきなり抱き着いていて。)あ、あの！ゆーちゃんは僕のだから、あげないです！！ごめんなさい！！



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そうだね、半分こにしよっかな…って彩夜ちゃん姉さんおかえり。写真撮れた？
(　二つとも食べられることが出来るので声弾みながら注文しようとしたところで騒がしい彼女たちのご帰還。得意気に胸を張っている姉とご機嫌な彼女の妹を見て、よくいる量産型と呼ばれる人達のような写真が撮れたのだろうと察すればフフと笑いがこぼれ。今日一日で元々仲が良かったのがさらに仲良くなりそのうち二人で遊びに行く未来もそう遠くはないんじゃないかなと。姉や彼女の妹も注文を決めるのでまたしばし待つことに。その間に姉の携帯を貸してもらい撮ってきた写真の数々を見ることにして色とりどりの写真を次々とスクロールしていき。推しのうちわや推しの名前を持って顔を隠すド定番の写真、うちわをドレッサーにかけて推しの顔を見つめているまたまた定番の写真、姉と彼女の妹のツーショット。どれもまた写真越しに伝わるほど楽しさが分かり、微笑ましく。)「雛はマイメロ様のいちごタルトにしよっかな、彩夜ちゃんはどうする？まあサム様はまだいないけど…」