♡ 2018-04-01 01:53:27 |
通報 |
( 無事にシフトは終わったが、そこに彼女が訪れることはなかった。きっと同じように避けられていたのだろう。二人で回れたらもっと楽しかったのかもしれないと何度も考えたが、前日にあんなに口論をしてしまったからにはなかったことにはできなくて。思い返すと言い過ぎた部分が多くある。何でいつも通り彼女の意見を聞き入れてあげられなかったのだろう。せっかく楽しいはずの文化祭なのに考えるのは彼女のことばかり。そして気付けば聞こえてくるのは生徒会のアナウンス。もうすぐ後夜祭、か。思った以上に早く過ぎてしまった時間。文化祭が早く感じるのは彼女の存在がなかったことが大きいだろう。クラスメイトと談笑しながら飾りを取り外し、使えるものと使えないものに仕分ける。使えないものは纏めてクラスメイトへと引き渡し、現在は同じく文化祭の委員である女子と売り上げの確認。「結構売れて良かったよね」「ま、思ったよりは良かったんじゃない?メニューも評判良かったし」廊下にいると邪魔になってしまうからとゆっくり教室へと移動しようと )
◎
モカちゃんやエスプレッソもいるしね!__うーん、半分こする?そしたらどっちも食べられるよ。
( ドリームカフェへと辿り着くとさっそく目を引くのはやはりそのメニュー。彼の言うそれらにはどちらも"期間限定"の文字がついている。悩むまでもなく、どちらかではなくどちらもが良い、なんて思考に至る辺り単純なのだろう。彼さえ良ければとタルトかドーナツのどちらかを頼むつもりで人差し指をぴんと立てて。幸い今なら悩む時間もあるわけだし、今すぐ結論を出す必要はないが。「あっお姉ちゃんやっぱり此処にいた!私も何か食べようかなあ。もちろん私は雛さんと座るんで邪魔はしませんよ!」唐突に現れた妹に目をぱちくり。やはりサンリオ絡みだと嵐のようだと面白く思う。早速撮影してきたのかサムのぬいぐるみと推しのグッズを並べた写真を見せられわあ、と声を漏らして )
トピック検索 |