♡ 2018-04-01 01:53:27 |
通報 |
……文化祭の準備ですよ。
( 此方を見て驚く彼女の瞳に溜まった涙。ああ、無理させてしまった。近寄ろうとするも怒りを含んだ声に抱き締めることはできずに思い止まり。他意はないと説明するのはかえって浮気はしていないと弁解する男のような気がして、さすがにと心に留めておく。わざわざ言うのは宜しくない。それなのに、なぜだろうか。彼女の言葉をきっかけにして、要らないことが思い出されてしまう。「りったんモテモテだよねえ」「りっちゃんまた男の子から声掛けられてたよ!」なんてサンリオカップルの言葉。実際に移動教室から帰るときに男子と並んで歩く姿。こんな気持ちなのかと納得すると同時に黒い感情が沸き上がってしまうのは、それほどまでに彼女が好きだからか。疲れが溜まったこともあってかつい口走って )
凛都だって他の男にモテてるんじゃないですか。三咲さんたち、言ってましたよ。
◎
それ、すっごく良い!さすが三咲!……あれ、その財布新しいのだよね?春のデザイン可愛い!
( 彼の考えイコール名案、と単純すぎる思考回路からうんうんと半ば食い気味に返答を。財布を取りだそうとするも彼の財布へと目が止まり。その可愛らしい新作についついキキララのものも調べて。「そうですね、グッズもいっぱい積まないと!雛さんはいつもどれくらい貢いでます?ファンクラブ限定のものとかもありますし……」彼の姉が相手だとオタク会話が弾むらしく楽しそうに饒舌な妹。二人を見ていると仲良さそうで良いなあ、内容はよくわからないけど。なんて非オタク特有のほわほわした思考で。彼とのバカップル全開な会話の後、彼がつけたのはシナモンのカチューシャ。普段はあまり見ない姿に愛しさが爆発しては思わずぱしゃぱしゃと写真を撮り。その後でララのカチューシャを指差して )
三咲のシナモン姿……!あ、私はララが良い!
トピック検索 |