♡ 2018-04-01 01:53:27 |
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あっ、ゆーちゃん…
( 思いきり肩を揺すられ驚きながら顔を上げるとやけくそになって待っていた彼の姿で瞳をはためかせ。流していた音楽を止め、イヤホンを携帯にグルグル巻きにしてまとめれば通学鞄のリュックのポケットに入れ立ち上がる。今かまだかと待ち望んでいたにも関わらず気分が上がらずむしろ黒い靄のようなものがかかっていくのは先ほどの光景のせいか、否か。今しがた口は噤んだまま、リュックの肩紐をぎゅっと握り彼に抱き締めてもらって一旦落ち着こうと近寄るもふんわり、甘い香りがして顔を顰める。きっと一緒にいた女子の香水の匂いが強かっただけか、それともたまたま彼の近くで制汗剤を使ったのか。いつもなら全く気にしないのに、香りさえも鼻につくようで、「…ゆーちゃん、今日女の子と一緒にいた。」と思わず怒りを含んだような、そんな声音で呟いてしまいどんどん胸の奥の黒い靄は大きくなっていくようで。)
◎
んー名前入れようよ、ローマ字とかで。MISAKIとSHINOって入れるのどう?
( またお揃いの物がこうして増えていくし、この名前のキーホルダーも見る度に彼女が自分の恋人であることが嬉しくなるんだろうな、と周りへの牽制も含め思わず微笑み満足気。そうと決まれば行動するのは早くレジも混みあわないうちに並び、ちゃっかり二人のお会計分のお金も払うためにお財布も用意しており。姉や彼女の妹も「いいか、如何に周りのオタクと自分は違うかを見せつけてやるんだ…いつも自分が一番すごい!彼のオキニ!という士気を高めるためにもいっぱい可愛くするんだ…!」とまあ姉の考え方ではあるものの楽しくふたりで絆を育んでいるようで何よりである。耳打ちで可愛い事言って緩んだ頬に笑みを浮かべる彼女には頭の上にポンと手を乗せ「オレも超しあわせ」と言葉返し。そう言えば、と思い返せば姉に持たされている痛バッグの中にほぼ全種類のカチューシャがあったことを思い出し中を広げて見せ自分はシナモンを問答無用でつけ。)詩乃は今日どれかつける?姉さんも紗夜ちゃんと詩乃につけてもらうために持ってきたみたいだから好きなの選んでよ。
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