♡ 2018-04-01 01:53:27 |
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……よし、これで全部?あ、良いよ、俺が持つから。
( 買い出しはやはり量が多く、わりと重い。こういうときに役立つのが男手であり、他のクラスメイトとで重いものは半分こ。そうして大量の荷物を抱えながらゆっくりと教室へと歩みを進めていき。その間も話し掛けてくる女子への返答は適当ではあるが、同じ趣味ということもあって端からは楽しげだと思われるだろう。しかし話しながらも気になるのは彼女のこと。自分の教室へと進む途中で通る会議室。ちらりと中を覗けばそこには黙々と作業を進める姿で。自身が女子と出掛けていくところを見られたこと、それで落ち込んでいることなどまったく気付いていないからか思ったのは珍しく真面目だから邪魔しないでおこう、とのことで。たまたま目があってしまった彼女の友人へはぺこりと頭を下げるだけに留めておき )
◎
あ、三咲……!「おはようございます、三咲さん、雛さん」
( 送ったスタンプに対してつけられた既読にもうすぐかと嬉しく思っていれば、それから声を掛けられたのはほぼ同時。愛しい彼の姿に目を留めれば分かりやすいほどに表情を明るくさせ。妹はと言えばこれまた丁寧に頭を下げているが、その首元に光るのは推しモチーフのネックレス、カーディガンから覗くシャツにはタキシードサム。鞄には推しの缶バッジとアクキー、サムのキーホルダーなどがじゃらじゃらとつけられており。まともなのは自分だけかと思うほどに地雷臭の強い人たちが集まってしまえば視線を集めるのは言うまでもなく、それを避けるように声を上げつつもしっかり彼の隣をキープ。ぎゅ、と手を繋ぎながらも気分が上がっているからかいつもよりもやや早足で。それを見ている妹はどこか呆れながらも微笑ましげな表情で )
じゃあ行こっか、三咲、雛さん。彩夜は久しぶりだったよね?
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