主 2018-03-15 23:29:04 |
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…その先、か。
僕にもしその先が存在するのなら、僕は普通に誰かに「愛されたい」かな。 ただ、それだけで善い。
(誰かに愛されてしまえば木化し、己の躰の自由を奪っていくこの症状。それが例え治ったとしても治らなかったとしても、もう一度だけで善いから愛されてみたいと、欲に飢えたことを笑顔で告げて。“治ればそれで越したことは無いけれど、治らなかったらこの左手みたいに動かなくなっていくんだろうね。…そう思うと少なからざず自分の躰に興味が出てきたよ。”と続けながら彼が支えてくれているリースの飾り付けへと移り。己の花は矢張り使いたくはないのか、余っている赤い木の実や白く装飾が施されている松ぼっくり等を中心にシンプルなものに仕上げて。__最後に1輪、黄色く可愛らしい小さな花を1輪だけ添えては“じゃあ…そうだなあ、強くはなってみせるよ、賢く利口にね。ここの人達に利用されない程度には。……このリース先生にあげるよ。”にっこりとした笑み浮かべてはそう告げて。)
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