赤の女王 2018-03-10 15:26:43 |
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>ネイサン
不条理で理不尽、この世とはそう言う物よ___驚いた、正気の沙汰とは思えんな。(肩る口振りとは正に諦め、無駄に足掻くことはしないと言った物。公爵夫人はめくら、人魚は陸上じゃ暮らせない、眠り鼠は惰眠を貪る。この国に置いてその役割とはそう言う物なのだから。故に、ぴーちくぱーちくと文句を付ける気は微塵も持たず。好きな物を集める様にと促した言葉は着て間もない彼に早速働く意識と言う物を作り上げたらしい、右も左も分らないだろうに、不安とて抱えているだろうに、にも拘らず早速とばかりに職探しを行うそんな彼の様子には流石に意表を突かれた思いに至る。ぱち、り、と遅い動作で瞬きを行えばぽつりと本音の其れを漏らし。「何を当然のこと、俺はそうでも無いが猫の手も借りたいなんて言う輩ばかりよ。事務仕事だろうと販売業だろう、より取り見取り。帽子屋は冬に向けた衣装のモデルを血眼になって探してると言うた。お前みたいな美丈夫なれば喉から手が出るほど欲しがられる。」見目の悪くない彼ならば店頭に置くだけで客が後を絶たない事は想像に容易く、「とは言え、――お飯の食い零しは無いぞ。暫し此処での暮らしに慣れてからにした方が良いんじゃあ無いか」扇子を使い顔の下半分を隠せば鬼の目にも涙、自らが拾った可愛いアリスが困った事にならないようにと珍しくも引き留める様に言葉を向けて)
>リディア
___アンタの為のドレスだね、とっても良く似合う。(扉越しに彼女の着替えが終わるのを待てば、偶々擦れ違った三月兎が"誰かいるの?"と問う。噂の彼女が来ていて変身中、と答えれば遠慮なくその姿を覗こうとするのだから慌てて引き留める。何してんの、別に減るもんじゃ無いでしょ、そういう問題じゃない、と繰り返す様な問答をしていると待っている時間は思っているよりもあっという間。口煩いなあと去り際の文句を忘れずに再び外のパーティ会場へ戻っていった彼の後ろ姿にやれやれと肩を落とし、そうしてそのタイミングにて扉が開くと可愛い女の子が自信を持つ、そんな姿程心を惹きつける姿は無いと眼を細め満足げに頷いて感想を。「サイズも大丈夫そう、……、これで目一杯ハロウィンを楽しめるね」良かったよかった、と数度の頷きの後にウインクをばちん。想像していた完成度をはるかに超えて来る彼女を見てしまうと「ねえ、相談なんだけどさ。もし仕事先を探してたら、アタシの所も選択肢の一つに入れて欲しいな。クリスマスが近づくとパーティドレスを用意するんだけど。モデルがいてくれた方がモチベーションが上がるんだ」ちゃっかりとした申し出は希望を含んだ声色で、お願い。と再度重ねる始末。「___っと、あんまり此処で拘束しちゃったら時間が無くなっちゃうね。ハッピーハロウィン。楽しんでおいで」仕込んでいた隠しポケットから取り出したのは一つの小瓶、中にはキラキラとした星を砕いた物が入っていて。魔法を掛ける様にそれを上から振りかけて「可愛いリディアに最後の魔法。夜になったらキラキラ光るよ」楽しみに、と続ける様に悪戯めいた笑みを浮かべ)
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