赤の女王 2018-03-10 15:26:43 |
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>ネイサン
そう、俺の名は"公爵夫人"に相違ない。そのままでも良し、公爵でも夫人でも好きに呼べ。__なぁに、そう変な話では無いぞ。此処で名なんぞ何の意味も持たん。お前も今日より名は"アリス"に変わることだろう。右倣え右、誰も彼もお前を呼ぶときはアリスだ。(触れた事で潜められた表情を見逃すことは無かった、それは弱点を手に入れたぞとでも言うような背筋を愉悦の感情でぞわりぞわりと震えさせるように心地が良くて。かんらこんろと庭園を行く、進む中で背に届けられた言葉槍に耳を傾ければ正面を歩くのだから彼にはその背しか見えていない、と言う事実は関係なし。自らの胸元に得意げな雰囲気にて手を宛がいつつ何処までも自分本位な口ぶりでの自己紹介を。続けてはこの国における名前の優先度、と言う物を語るべく彼が今後どのように呼ばれ、そうして過ごすのかと言うのを示した発言で括り。くるり、と顎を引きながら少しばかり振り返れば「その目ん玉をよおくかっ穿って見ろよ。端正で男前、凛々しい男!豊満な乳なぞ持っとらん。気になるなら触ってみるか」からから、と響くゲラゲラ嗤いは何とも嫌味的で意地糞悪く性根の腐りが表立つべく目尻が吊り上がりからかいで重箱の隅でも突くかのように続け。「俺は公爵夫人、玩具箱の遊園地で占い館を仕切る占い師。人は我が家を幽霊屋敷と呼ぶが、そんなもん気に留めん。良い我が家なのだ、今度遊びに来ると良い」少しだけ歩みを緩めればその背をぽん、と親しみ持った悪友と接するかのように叩き。到着した城の扉をキイと開き支えて「さあさあ!儚く散り散りに消えるのは恐怖か幸せか、先を進んではもう戻れやしない。行きはよいよい帰りは怖いの通りゃんせ。陽炎のように記憶はとおに脱ぎ去って、好奇の眼は塵に消ゆ。___ようこそいらっしゃいました。化物ばかりの異質な国へ、不思議の国は主様を歓迎しよう。」開いた扉を支えながら、広く、そして清潔で、絢爛豪華、そんな城内へと招いて。)
>リディア
アハハ!ウチの他にもそんな事を言う人が居たんだね。___そうそう、メイドがいるならいいんだけど、ウチにはシェフもいないし男だらけだから。手料理なんて願っても食べれないんだ(他にも存在することが伝わる彼女の発言に高らかとハキハキとした笑い声を上げてから、そんな大口笑いを隠すように片手をそっと口元に添えて。大袈裟な動きで肩を竦ませてみれば"困っちゃうでしょ"なんて同意を求めるようなウインクをバチンと一つ。案内した自らの作業部屋にて、感嘆の声が上がるのは何度聞いたって飽きる事ない心を震わせる素敵な物。自らの作品が誰かの心を打ったのだと言うのが直接的に感じる事が出来る機会と言うのは案外少ない物だからこそで。蝙蝠の仮装、と聞けば彼女の手に取るローブを数秒程眺めてからイメージを沸かせるように真剣な間を数十秒。イメージが浮かべば早速と言う様子で「ううん、最高じゃん。可愛いくなるよ、アンタが着るんだもん。___此処を、こういう風に上げて足はファー付きのブーツと蜘蛛の巣モチーフの網タイツ。頭の部分にはファーを使って耳のついたフードを付ける。なんてどう?ローブの裾の部分はさ統一感が出る様にファーを括る。」裾を持ち上げミニ丈に変え、蝙蝠らしい波ラインを待ち針で止めながら見せて、置いてある黒ブーツにはイメージを出す為の黒いファーを添えて、「これくらいのアレンジだったらすぐに出来るから、心配しなくたってちゃんと他の祭りにも参加できるよ」にい、と口角を持ち上げては先ずは依頼人である彼女の意見が最優先。可愛いだけじゃ無くてスパイスのように耽美な怖さが入る出来栄えのそれを紹介して。「そうだな、そこにあるメイク道具でアンタが綺麗な蝙蝠ガールに変身してる間に作れる。」そうして示したのは電気の点るドレッサーで、周囲には種類ごとに多数の化粧品が並んでおり中には集めただけで封も開いていないそんなものも多く。ウインクを示すのは任せて頂戴、と言った意味合いを含ませながら化粧品を提供すると言った物で)
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