赤の女王 2018-03-10 15:26:43 |
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>ネイサン
妖まやかし、角でも槍でも生えていたなら童を頭から貪り喰らう"化物"だったろうに。そら、その目ん玉をギョロリギョロリとかっぽじってよおおおおく見ろ!、頭目玉鼻口耳!ぜぇんぶお前と同じだろ!……。化物風情は確かに存在するがね(驚きを確かに表に出した彼の変化を性根の腐ったこの男は愉快愉快と楽しみ、最初は落ち着きを持つ冷静たる口ぶりで述べたが徐々にその声色はヒートアップ。向上分でも述べるかのような、態々人の神経を逆なで恐ろしさを植え込むような、その動作さえもが煽る様に彼との距離を確り詰めて。終いには人の子一人が間を通れない程に傍に寄り、"わ!"と驚かすことをメインに置いた強弱は正に意地糞悪いそんな言いっぷりで。近づけた距離を引っ込め、その際にぼつりと呟いた付け加えは後出しながら大凡人とは思えない見目の彼らを頭に描いた末の呟きで。呼び名を否定する彼の言葉にはくつくつくつ、かっかっか、と抑えのきかない高らかな笑い声を響かせてゲラゲラ嗤いを。「行きはよいよい帰りは怖い、不思議の国とはいつだって片道切符よ。――通りゃんせは一度切り。選ばれてしまえば無慈悲、アリスの名で生きるしか道は無い。」かんら、こんろ、業と音を立てる様に彼の周囲をくるりくるりと歩みつつ「不思議の国とは夢の中の桃源郷、衣食住が全て手に入る夢の国。だがね、夢を継続するには見猿聞か猿が出来ん時も有るのだ。哀れな事に我が国の愛しき女王は蛆の集る死にぞこないなのだ。女王陛下が消えてはこの夢を続ける事は出来ん。__ならば代わりが必要になる。そう、他のクニから此処に攫ってきたお前ら"アリス"を次の女王にして――。」時に扇子をヒラリと揺らし、着物の裾を揺らめかし、下種の極みと言うに値する理不尽たる言い分を一方的に言葉にして。態々分かり辛い説明を、そして大袈裟な説明を、それらを行ってしまうのは正に悪癖と呼べる癖の強さの表れで。)
>リディア
(今回のパーティではホストと言う立場だからか、時に挨拶を受ける事は珍しいことではない。今もまた一人の少女に声を掛けられると窓へ向けていた意識も瞳も全てを彼女の為にと移動して。そしてルージュを塗る唇は形よく持ち上げられて「ハーイ、__魔女は意地悪なんだ。だから面白そうなら魔法をかけてあげるけど、面白くなさそうなお願いならアンタのことを猫に変えてウチで飼うかも。___なーんて、教えてごらん」ハロウィーンらしいお菓子か悪戯、それを用いた彼女の言葉にはからかうような軽口を添えて。片方の手を綺麗な動きで指先までをヒラリ、と揺らしてから先ずは詳細をと尋ねるべく頭を僅かに傾けて。そして、登場した彼女の容姿をしかと見つめる。金色の髪に、モデル体型と言うべきか人の目を掴むその美貌の持ち主。そして、抱いた親近感の理由とは__。そうか、最近よくこの手の特徴の女性の話を聞くからだと納得を。「初めまして、"リディア"。アタシは此処、帽子屋邸の主"帽子屋"。―――アンタの話はよく聞いてる、最近双子の青い方が此処に入り浸って羨んでるからさ」アハハ、と堪らずに親しみの有る笑い声を零してから、彼女の事を"アリス"と呼ぶことは無く。間違っているかもしれない、なんて考えはその時はその時と言う感覚故か、ディーに恋人が出来たと言う話や伴って同居人が増えたと言う話、加えてはあんなにも幸せそうな弟の姿を見たことが無いと言うことを微笑ましそうに話す兄の姿を思い出す。「赤いのとはいっしょに来なかったんだ」肩を竦めるように持ち上げれば、その話題と言えばのもう一人の姿が見えない事に頭を少しばかり傾け周囲へ視線を回して)
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