ななしのあるじ 2018-03-02 08:10:39 |
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(時間など分からない。それでも、窓の奥に広がる暗がりは夜が深まった事をそれとなく表している。未だに走る事をやめそうにない鉄などで構成された四角い塊の中には、無機質な明かりが降り注いでいる。ひたすらに、というよりもどこか義務的なように線路の先へと進む電車の音だけが響き、それ以外の何かに妨害されないせいか自分の声ですら忘れそうになるのを感じ始めた。座席に座ったまま、今の静けさとは対照的な、鮮やかな色を敷き詰められたルービックキューブの頭を少しの間だけガチャガチャと動かす。幾つかの色をした四角形はそれぞれの面ごとに対して一色に揃えられてはいない。素人が初めてパズルを解こうとしたが、結局は苦戦に終わるだけのように酷く乱雑としている。動きを止めたと同時に、自分のいる車両とは違う方から慌ててこちらに向かってくる足音が聞こえ。)
─ああ、またか。
(数ヵ月なのか数年なのか。どれほどの月日が経過したかをわざわざ数えている訳でもないのだが、非常に久しぶりだというのは判断出来る。大方、本来はそこで停止するはずのホームを何でもなさそうに無視した事を可笑しく感じたのだろう。どうしたのかとまずは車掌に尋ねようとこちらへ来たのかもしれず。)
(/オカルトめいたシチュエーションをやってみたいため、こちらのロルを書かせていただきました。世界観としては都市伝説で有名な「きさらぎ駅」をモデルにさせてもらっています。電車内にいる人物の一人に、ルービックキューブの頭を持つ人外は黒いスーツに約180cmの身長の男性。そして、もう一人に一般人を募集させていただきます。年齢性別は問いません。もし質問や相談があれば遠慮なく申してください。それでは良縁を願って、お待ちしております。)
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