☩十人十色＿＿／我儘物語☩

「僕はさ、何をしてもほんとにダメなんだよ。○×問題は当たったためしがないし、サッカーの試合を観に行ったら僕が応援したチームが負けるし、自販機でジュースを買ったら商品どころかお釣りも出てこない。僕が何かしたら悪いことが起こるだけだからさ、何もするなって自分に言い聞かせてるんだよ…でも、時々どうしても体が止まらなくなる時があるんだ。『誰かを助けたい』って思うその時だけ…僕は、僕を止められない」

名前☩田中 虎(タナカ　レオン)
年齢☩21
性別☩ 男
役職☩ 異端児
武器☩ 巨大手裏剣
背負える程巨大な手裏剣。四つ刃で中央に穴があいており、穴の中に持ち手がついている。手に持って斬りつける、防御する、相手に投げつける他、能力と合わせれば遠隔攻撃もできる…のだが、今は背負うのが精一杯で持つのも一苦労。
能力☩風を操る
手元から突風を発生させる…のなら良かったが、残念ながら現在ではそよ風程度しか操ることができず、もっぱら熱い料理を冷ますことに使われる

性格☩
自分がなにかをする度に自分に厄災が降りかかることをよくよく分かっているので、何事にも消極的でネガティブ思考。裏を返せば慎重派ということだが、二言目には｢無理だって！｣と口にする腰抜け。自分には何もできない、自分は何もしてはいけないと自分で自分に呪いをかけており、何もかもうまくいっていない状況に拍車をかけている。その分弱い者の気持ちは十二分に理解することができ、それ故に困っている人が入れば手を差しのべ、無意識に他人に不幸が訪れないように行動する。そうやって誰かを助けるために動く時には爆発的な行動力と度胸をみせるが、結果自分が不幸を肩代わりすることも多い。そんなお人好しの性格のためか、はたまた彼の周りではトラブルが絶えず退屈しないためか、癖のある友人を持つことが多く数人の友人と深く付き合うタイプ。

容姿☩
どことなく縦に長い体形で現代社会では特筆すべき体でもないのだが、珱華組の面々から見れば立派なもやし体形。身長176cm。就活中だったため黒髪で髪型はナチュラルプレーンマッシュ。目はアーモンド型だが目尻が垂れていて柔らかいまたは頼りない印象を受ける顔つき。だが眉だけはキリッと鋭く彼がなにかを心に決めて真剣な目をするときには逞しい顔つきになる。だが大抵の時間は口元をへなへなさせて笑っていることが多い。トリップしてきた当時の服装は、薄灰色のパーカーの上に薄手で藍色のシャツチェスターコートをはおり、くるぶし上丈の黒いズボン、キャンバス素材のシューズを履いたよくいる大学生のスタイルだった。

備考☩
一人称｢僕｣二人称｢君｣
親が『強くなるように！』と願いをこめて彼につけた名前は虎と書いてレオンと読むちぐはぐなキラキラネームだった。田中というありふれた名前につけられた虎という字、加えて読みがレオンというあまりにも突っ込み所の多い名前に、当然出会う人出会う人に｢虎なのにレオン…？｣と失笑を貰う日々で嫌でも自尊心を失っていった。拍車をかけるように不幸体質が日に日に増していき、高校に入る頃にはすでに『自分は何をしてもダメなんだ』と悟りの境地に至っていた。だが幸いにも癖の強い友人には恵まれイジメや引きこもりとは無縁の生活を送っている。
現代では就活中の大学生だったが、行く先々の会社で｢虎なのにレオン…？｣といつもの如く失笑をくらいことごとく撃沈。ある日の夜にもう神にでもすがろうと石段を登り咲良神社を訪れるが｢今まで神様に頼み込んで状況がよくなったことってあった？むしろ状況が悪くなるだけなのでは？｣と思い直し、鳥居から一歩踏み込んだところで踵を返し家へ帰ろうとする。石段を下ろうとしたその時、足元に桜の幹があることに気がつき無意識のうちにそれを踏まないようにと体を捻るが、無理な態勢をとったためにバランスを崩してしまう。その瞬間に今まで感じたことのない｢死｣の予感がよぎり、頭から石段に突っ込みながら意識が途絶えた。そしてどのような理屈かタイムスリップをし、この世界にたどり着く。

(／プロフ完成しましたので投下いたします。最初こそダメ人間ですが後々成長することを見越してこのような形になりました。女々しくなりすぎないよう注意したつもりですが…もし不備などありましたらご指摘ください！)