とぴぬし 2018-02-13 21:50:19 ID:197ab3a1d |
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>>19 悪魔様
ありがとう。一度で良いから食べてみたかったんだ。
(呼び出した悪魔が手渡してくれたのは、彼の見た目と裏腹に実に可愛らしいハート型のチョコレート。黒魔術に手を染めたのは悪徳だろうか、貴重な子羊を悪魔に捧げたのは愚かだろうが。だが、悪行や愚行を咎める者も今の世には乏しいだろう。ここは地下フィルターの一室、外の世界は戦火に覆われ、我が身はこの地区唯一の生き残り。終末に傾く土台の上で、古い本棚から見つけた魔導書を道標に、もし最後に何かを望めるのなら何を望んでみたかったか。答えはシンプルに…ただの日常、或いは誰かからの愛。ふと、カレンダーに目をやれば、たまたま今日は2月14日だった。…それならば、とかけた願いの結果が今ここにあるもので。もしかしたら、自分は悪魔よりも悪どいかもしれない。彼が予想に反して、人間とそう違わない姿でおまけに結構格好良かったのは幸いだ。一口食べれば、貴方と私は永久に一緒…。芳醇な香りを放つ、その甘味にそっと口をつければ、なるほど、心も溶かすように甘くて)
(/素敵な設定に格好良いロルをありがとうございます! お言葉に甘えてどシリアスな路線で返してしまいました。退廃していく世界で、取り残されつつある生き残りの成人女性です。ロルは心情&終止ばかりになってしまいましたが、もし苦手でしたらすみません;)
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