#魔女集会で会いましょう.

「 こんな薄汚い痩せっぽちじゃあ腹の足しにもなりやしない。此処で獣に食われて死ぬか、丸々太ってからあたしに食われて死ぬか選ばせてあげるよ。……さあしゃんとおし、野垂れ死ぬのが嫌なら自分の足で立って歩きな。愚図は置いていくからね 」


名：メイギス・ロンジェヴィータ
年：１０００歳

性：残忍にして冷酷無比、賢女にして悪女である魔女の中の魔女。見た目が若くとも中身は老獪、自己中心的で千年掛けて培った知識と魔法を己の欲望のために使うことに躊躇がない。気に入らなければ人でも獣でも容赦なく屠る人間にとっては邪悪な存在だが、若い魔女など身内には一転してかなりの甘さを見せる母親か祖母のような一面もある。とはいえ基本的には毒っ気たっぷりで性格が悪く、更に言えば趣味も悪く、蛇だの髑髏だの気味が悪いと言われるものを愛し美しいと言われるものを嫌う。言葉遣いも同様で「良い子」などの褒め言葉は彼女にとっての貶し言葉、「馬鹿」などの貶し言葉が彼女にとっての褒め言葉。十数年前拾ったという人の子を「可愛くない」「馬鹿な子」と側から見れば散々貶しているが、それがらしくもない親馬鹿だと知る者はほとんどいない。つまり根っからのひねくれもの。

姿：長い長い黒髪はひねくれた性根を表すようにうねっており、普段はシニヨンにした上で不吉な鴉の羽根を飾る。気怠げな切れ長のつり目は毒々しい紫色を浮かべ、睨めつけた者へ災厄をもたらす邪視の力を宿すが露わになっているのは右目のみ、左目は常に黒い眼帯で覆われた状態。肌は不健康に青白い。魔女とはいえ本来ならば初老程の容姿になっている年だが魔力に物を言わせ、多く見積もっても20代後半に抑えている。集会の時こそロングドレスや毛皮のコートを引っ張り出すものの、普段は古典的な黒いローブに編み上げブーツという飾り気の無い格好をしており、曰く「年寄りが着飾ったって仕方がない」。背丈は170cmで細身。

他：毒草を集めに赴いた森で人間の子供を見つけ、食うか黒魔術の材料にしてやろうと連れ帰ったのが事の始まり。食事を与えてみれば想像を遥かに超える速さで丸々、ではなくすくすく育っていく姿に興味を引かれ、もう少しあと少し大きくなってからと先延ばしにするうちに随分立派に育ってしまった。彼の存在が隠居生活の退屈と孤独を紛らわしてくれた部分もあるかもしれない。口の悪さを誰に似たのか生意気だと嗜めることはあれど、その口論さえ楽しみの一つ。
年長者故に魔女狩りの苛烈な時代を生きてきたこともあり、片目もそのとき失った。以来人間嫌いの魔女としても有名で、口を効くのは魔女達の連れ子程度のものであり我が子にも人の領域には近づくなと言いつけている。

魔：g

ロルテ：

（花は凍り草木も枯れる北の森。昼も夜もなく陰鬱に暮れるこの地に息づくものといえば飢えた獣と菌類ばかり、"それ"に口を効いたのはそんな風景の中に突如現れた異物の物珍しさによるものか。ボロ布のような小さな姿がふらつきながらも立ち上がるのを認めれば、それで提案を飲んだとみなしてローブを翻し今しがた来た道を歩み出す。霜と冷気は貧弱な人の体温を奪い、霧はその行く手を阻み、ねじくれた木々の奥からは獣達が虎視眈々と久々の餌を狙うだろう。それで＊＊ばそれだけの命だったという事だと、別段気遣うこともなければ振り返ることもなく家の前まで戻ってくると門番代わりの茨を杖の一振りでスルリと解き、そこでようやく背後に一瞥をくれて「ーー本当について来るとは、お前も見かけによらず利口な子だね。さっさとお入り、今日から此処がお前の家だよ」しっかりと其処に立っていた子供に意地の悪い笑みを浮かべ、古びた一軒家の戸を開けては積み上がった瓶や本をふわりと浮かせて食卓の上を整える。そこへ指先で魔法陣を描けば瞬き一つの間に湯気を立てるパンや肉、スープが所狭しと現れて「いい？お前の仕事はよく食べて、よく眠ること。食べ頃になったら美味しく捌いてあげる……その日まではあたしの使い魔としてしっかり働くんだよ、分かったね？」たったひとつの椅子に子供を座らせ、食事を摂るよう促しながらも耳元には恐ろしい言葉を声音だけは優しく囁き）


（/keepありがとうございました！いかにもな悪い老婆になってしまいましたが、こんな可愛げのない魔女でも大丈夫でしょうか…不備等ありましたらご指摘ください！）