>25 やあ、いらっしゃい――来てくれたんだねえ。いやはや、楽しみに待っていた甲斐があったよ。 ( 来客を知らせるドアベルの音に顔を上げると、気さくな挨拶にふっと微笑み。カップを磨いていた純白の布巾を置き、右手でカウンター席へ座るようにと促せば顔をよく見たいと少しばかり身を乗り出して) 折角だから、僕にお相手をさせて貰えるかい?勿論、君さえ良ければの話だがね。